更新日:2026年8月4日。IT就活のポートフォリオは、派手な画面の作品集ではありません。課題をどう見つけ、何を決め、どこまで作り、何を改善したかを面接官が短時間で理解できる資料です。大学生向けに、企画から面接での説明までを順番に整理します。
結論:評価されるのは意思決定が見える作品
- 誰のどんな課題を解決するかが1文で言える
- 自分が担当した範囲が明確
- 公開URLまたは動作が分かる動画がある
- READMEに技術選定と工夫を書いている
- 失敗と次の改善を説明できる
Step 1:テーマを決める
身近な不便から選びます。大学生活、アルバイト、サークル、就活、趣味など、自分が利用場面を説明できるテーマは深掘りに強くなります。既存サービスがあっても、対象や操作を絞れば問題ありません。
Step 2:最小機能を決める
主要操作を1つに絞り、その操作に必要な画面だけ作ります。ログイン、通知、管理画面、決済は本当に必要かを確認し、なくても価値を検証できるなら後回しにします。
Step 3:技術を選ぶ
面接で説明できる技術を選びます。流行だけで決めず、学習コスト、公開先、保守、セキュリティを比較します。新しい技術は1〜2個に絞り、残りは慣れた構成にすると完成率が上がります。
Step 4:GitHubを整える
- READMEの冒頭に概要とURLを置く
- スクリーンショットを載せる
- 技術構成と選定理由を書く
- セットアップ手順を再現できる形にする
- Issueやコミットで開発過程を残す
- 秘密情報を履歴に含めない
Step 5:公開して品質を確認する
- スマホとPCで表示が崩れない
- 主要操作に迷わない
- エラー時に次の行動が分かる
- お問い合わせまたは連絡先がある
- 利用規約・プライバシーの要否を確認した
- 解析やログに個人情報を残さない
Step 6:3人に使ってもらう
説明せずに触ってもらい、止まった場所を観察します。感想より、どこで迷ったか、何を期待したか、最後まで完了できたかを聞きます。改善前後をREADMEに残すと、ユーザー視点を具体的に説明できます。
Step 7:面接用の説明を作る
- 30秒:誰の何を解決する作品か
- 2分:課題、機能、技術、工夫、結果
- 5分:失敗、改善、チームなら自分の担当
- 質問対応:別案と採用しなかった理由
実例:2週間の地図ゲームが面接で話せる作品になった
僕が面接で話したのは、スマートフォンの位置情報を使う歩行促進Webアプリです。地図上に3つの地点を置いて三角形の陣地を作り、その面積を他のプレイヤーと競います。止まって遊ぶ時間より、歩くこと自体へ価値を付けたいと思ったのが出発点でした。

面接で伝わったのは技術名より「なぜ直したか」
開発は1人で約2週間。HTML、CSS、Vanilla JavaScript、Google Maps JavaScript API、ブラウザのGeolocation API、Flask、SQLiteなどを使いました。技術名を並べるだけではなく、GPS精度の悪さを地図の表示範囲や描画で目立ちにくくしたこと、歩行以外の移動をできるだけ混ぜないよう判定を考えたことを説明しました。

さらに友人10人に試してもらい、ランキングを陣地数ではなく重複を除いた総面積へ変更しました。スマホを閉じても計測を再開できるようにし、閉じている間のGPS移動は距離へ加算しない仕様にもしています。
面接では「最も工夫したところ」「大変だったところ」を聞かれ、このGPSとランキング改善の話をしました。面接相手から「面白い、やってみたい」と反応があり、会話が広がりました。完成度を大きく見せるより、利用者の意見と自分の判断を具体的に話せたことが良かったと思います。
30秒で話す形
歩くこと自体を楽しめるように、地図上の3地点で三角形の陣地を作り、面積を競うWebアプリを1人で開発しました。友人10人のテストをもとに、ランキング計算と計測の再開機能を改善しています。
深掘りされたら足す4点
- なぜ作ったか:歩くことをゲームの中心にしたかった
- 何が難しかったか:WebのGPS精度と歩行判定
- どう改善したか:描画、面積計算、セッション復帰を修正した
- 何を学んだか:利用者の言葉を仕様へ変える重要性を知った
友人の意見をどう変更へつなげたかは、個人開発をガクチカにする書き方で詳しく紹介しています。使用技術と構成は、大学生の個人開発|2週間で作ったWebアプリの技術構成にまとめました。
作品が未完成でも応募できる?
応募はできます。ただし未完成の理由と完成予定、現在動く範囲を明確にします。画面だけより、機能が小さくても公開され、READMEと改善履歴がある作品の方が説明しやすくなります。
学習サービスを使うなら
講座の完成品をそのまま載せず、題材、機能、デザイン、データのどれかを自分の課題に合わせて変えます。学んだ内容を使って自分で判断した部分が、ポートフォリオの価値になります。
講座内容、対象レベル、返金条件、セール価格は公式サイトでご確認ください。
公開前チェックリスト
- 公開URLが開く
- テスト用アカウントの案内がある
- READMEの画像が表示される
- APIキーが公開されていない
- 著作権を確認した画像だけ使っている
- 連絡先と最終更新日がある
開発環境がまだ決まっていない人は「個人開発を始めるためのおすすめツール・サービス」から進めてください。
まとめ
ポートフォリオは完成品だけでなく、考え方を見せる資料です。1つの課題を小さく公開し、3人の反応から1点改善し、その理由を言葉にする。ここまで揃うと、面接で自分の経験として話せる作品になります。

