IT企業を調べていると、「一次請け」「二次請け」という言葉が出てきます。僕も就活中は、最初に「一次請けのほうが良い会社なのかな」と考えていました。
ただ、説明会や求人票を比べるうちに、一次請けか二次請けかだけでは、仕事内容、給与、残業、成長できる環境までは判断できないと分かりました。この記事では、契約関係の違いと、新卒の企業選びで実際に確認したことを分けて整理します。
結論:違うのは「誰から仕事を受けるか」
一般に、一次請けは顧客から直接システム開発を受注する企業、二次請けは一次請け企業から開発の全部または一部を受託する企業を指します。
公正取引委員会の運用基準でも、ユーザーから請け負ったソフトウェアの一部を、別のソフトウェア開発会社へ委託する例が示されています。つまり、ここで表しているのは主に取引上の位置です。
| 区分 | 仕事を受ける相手 | 担当し得る仕事 |
|---|---|---|
| 一次請け | システムを必要とする顧客 | 企画、要件整理、設計、開発、運用など |
| 二次請け | 一次請け企業 | 設計、開発、テスト、運用など |
担当工程は会社や部署、案件によって変わります。一次請けでも実装を担当することがあり、二次請けでも設計や顧客との打ち合わせに関わる場合があります。
一次請けだけで仕事内容を決めつけない
以前の僕は、「一次請けなら上流工程」「二次請けならプログラミングだけ」と単純に考えていました。しかし、実際の仕事内容を左右するのは、取引上の区分だけではありません。
- 会社がどの工程を自社で担当しているか
- 配属される部署とプロジェクト
- 新卒が最初に任される仕事
- 顧客や協力会社との役割分担
- 研修後の配属方法と異動の可能性
給与や年間休日も、一次請けかどうかとは別に求人票で確認する必要があります。「一次請けだから高給」「二次請けだから残業が少ない」とは言い切れません。
僕が新卒IT企業を比べるときに確認したこと
僕は会社ごとの条件を表にして、説明会や面接で足りない情報を確認しました。見ていたのは次の項目です。
- 顧客と直接契約する案件があるか
- 要件定義を経験できる可能性があるか
- 各種アプリケーション開発に関われるか
- 基本給が25万円以上か
- 年間休日が120日以上あるか
- 直近5年の成長と、事業が属する市場に将来性があるか
一次請けかどうかは判断材料の一つでしたが、それだけで順位を決めませんでした。条件を一覧にする方法は、新卒IT企業の選び方で詳しくまとめています。
説明会や面接で聞く6つの質問
- 御社は開発のどの工程を主に担当していますか
- 新卒は最初にどの工程から経験することが多いですか
- 要件定義に関わるまでの一般的な流れを教えてください
- 自社社員と協力会社の役割はどのように分かれていますか
- 顧客先と自社内で働く割合や、チーム体制を教えてください
- 開発を続けるキャリアと、管理へ進むキャリアの例を教えてください
「一次請けですか」と聞くだけより、自分が知りたい仕事内容まで質問したほうが判断しやすくなります。答えが一つに決まらない場合も、配属によって違うと分かれば、それ自体が大切な情報です。
一次請け・二次請けは向き不向きより実態を見る
顧客と話しながら要件を整理したい人は、顧客との距離や上流工程の機会を確認します。実装を多く経験したい人は、若手がコードを書く割合、レビュー体制、使用技術を確認します。
大切なのは、一次請けと二次請けのイメージから選ぶことではなく、自分が入社後に経験できる仕事を確認することです。
参考にした公的資料
まとめ
一次請けと二次請けの違いは、基本的には仕事を受ける相手です。仕事内容、給与、働き方まで自動的に決まるものではありません。
企業研究では、担当工程、新卒配属、要件定義の機会、チーム体制を具体的に確認します。就活全体の順番を整理したい場合は、大学生のIT就活ロードマップから確認してください。


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